A.「歯について勉強することで間食の習慣がなくなった」という人を多く見ます。


「ダイエットする」「糖質カットする」という気持ちだけでは間食をやめることはできない


若いうちは異変が無かった、もしくは気にならなかった、健康診断の数値。

LDL(悪玉コレステロール)、血糖値、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー。過去1~2ヶ月の平均血糖値を反映)……。

歳を取ってくると数値の悪化が気になってくるようになり、慌てて食生活を見直す人は多いようです。


そのような方々が手を付ける方策のうち、特にチャレンジ率が高いと思われるのは糖質カットだと思います。

その中で、真っ先にカットに取り組む対象となるのが、

  • 菓子パン
  • スイーツ

だと思われます。やはり食べる頻度が高いからでしょうね。


しかし、この糖質カット。チャレンジ率が高いと同時に挫折率の高さでも有名です。

やはり菓子パンやスイーツは美味しいため、どうしても食べてしまうという方は多いようです。


面白いのは、割と意志が強そうなかたでも挫折しているという点です。

やはり糖質はエネルギー源として脳が本能的に求めているのか、相当なファクターがない限りやめられないものと考えたほうが良さそうです。


しかし、わたくしは成功している人も見ています。

そして糖質カットに成功している人たちに共通している点が存在することにも気づきました。


意外に多い「歯医者に通うようになって間食が減った」


その共通点とは、

歯医者に通うようになった

というものです。


ご経験があるかたはお分かりかと思いますが、大人になって歯に問題が出てきますと、いろいろ困ったことが生じます。


歯医者への通院で時間とお金がかかります。

銀の詰め物や被せ物が増えて審美的な問題が気になる人もいるでしょう。

歯周病が進行していて気付かずに口臭をまき散らしていたということもあるかもしれません。


今の歯医者さんは、昔に比べ患者さんへの説明が丁寧なところが増えました。

説明をされ続けると、患者さんのほうも歯の健康について興味を持つようになります。

今はネットでも簡単に情報が手に入りますので、一度歯医者に通い出すと、昔よりも歯についての知識が付いていくようになります。


そして皆さん口をそろえて言います。

「歯の知識がついてから、ダラダラ間食をしていた習慣がなくなった」


間食が無くなれば、菓子パンやスイーツを食べる機会も激減します。

糖質カットは成功したも同然ですね。

本当にそういう人が多いです。


恐怖を煽られることでやめられる


歯の知識がついてから間食の習慣がなくなったというのは、明らかに恐怖心から来るものだと思います。


歯についての知識を持てば、間食が歯の再石灰化を妨げることがわかりますし、虫歯や歯周病が進行して歯を失うことにつながることがわかります。


ということで、どうしても菓子パンや甘いお菓子を食べてしまう、なかなかダラダラ食いが止まらない、というかたは、ダイエットや糖質カットへの取り組みと並行して、歯について勉強すると良いです。


間食が恐ろしいこと、ということがわかれば、驚くほど簡単にやめられると思います。