A.電車通勤の時間を有効に活用することは十分可能です。


「今すぐ会社の近くに引っ越すべき」「通勤電車に乗るのをやめなさい」?


「通勤のために電車に乗っている時間は生産性が無く無駄なので、会社から徒歩または自転車の圏内に引っ越したほうがいい」

ネットや自己啓発本ではそんな意見を目にすることがあります。特に最近は多い気がします。


ですが、引っ越しにはお金も労力もかかりますし、家を持っている人は引っ越し先の家賃や水道光熱費もかかって生活費が二重となってしまいます。

「いや、そうはおっしゃいましても」と思うかたが多いのではないのでしょうか?

実際、わたくしもあまり現実的な話とは思えません。


ネットや本で通勤時間は無くすべきと言っているのはたいてい実業家のかたであり、サラリーマンではないことが多いです。あまり会社員の実情や気持ちはわからないのかもしれません。


やはり、考え方としては

通勤時間があるのは仕方ないので、それを少しでも有効活用する

という方向に行くべきでしょう。そのほうが現実的だと思います。


電車通勤の時間を有効に活用できている人は少なからず存在する


「電車に乗っている時間が無駄」「座って寝ているだけ」「立ったまま目をつぶっているだけ」「ゲームしているだけ」

わたくしはお客さんからこのような声をよく聞いていましたが、逆に

「電車に乗っている時間は~のための貴重な時間」「むしろ電車の時間が無いと困る」

という声もよく聞いていました。

電車通勤の時間を有効に活用できている人も、少なからず……いや、かなり存在するのです。


ということは、後者の声を前者に届ければ、みんな電車の時間を無駄に過ごすことなく有効に使えるのではないか?

そうも思いましたので、後者の方々の声を紹介していこうと思います。


こんなにあった!「電車通勤の時間を有効に活用できている」と感じている人がやっていること


①本を読む

これは定番ですね。

社会人になるとなかなか読書の時間を捻出するのは難しいため、乗車時間は貴重な読書タイムである人は少なからずいるようです。

特に小さなお子さんがいる世帯などは家でもなかなか読書に集中というわけにはいかないと思いますので、一人の世界に入れるというのは大きいです。


②アイディアを出し、メモする

電車に乗ると、なぜか考えが次々と浮かんでくるという人が多いです。

詰まっていた仕事の打開策がポンと出てきたり、料理のアイディアが湧いてきたり、ずっと思い出せなかったことを突然思い出したり、といった具合です。

それ自体は誰でも起こりうることのようですが、差がつくのはそこからの対応です。

「電車に乗っている時間はアイディアを出す時間」と言っている人は、たいていその場でメモを取っています。何かが浮かんできたら、サッとスマホを取り出してメモ。そうしないとすぐに忘れてしまいます。メモアプリや付箋アプリを活用しましょう。


③瞑想する

瞑想するというのは、ただボーっとするということではありません。雑念を払い、頭の中を空っぽにすることです。

瞑想にはいろいろなやり方があり、様々なサイトや書籍でそれらが紹介されていますが、本来は「こうでないといけない」というものはありません。難しく考えず、目をつぶり、ゆっくりと一定のリズムで呼吸をすれば大丈夫です。最初は1~2分から、慣れてきたら5分10分20分と長くしていきましょう。

瞑想にはストレス軽減・集中力の増大・不安の軽減など、科学的に多くの効果が証明されています。仕事への良い影響が期待できます。


④目を休める・目の運動をする

日常生活で、5m以上先を見る時間はどれくらいあるでしょうか? ほとんどない……というかたが多いのではないでしょうか。

そこで、電車に乗っている時間を「目を休める時間」や「視力回復トレーニングの時間」に充てている人もいらっしゃるようです。

「目を休める時間」については、窓からひたすら遠くを見ます。これも油断すると無意識に吊り革や中吊り広告など、近くを見てしまいがちですので、頑張って遠くを見続け、目を休ませましょう。

「視力回復トレーニングの時間」については、YouTube動画や書籍を活用しているかたが多いようです。


⑤体幹トレーニング

あえて座らず、吊り革にもつかまらず、揺れに耐えるというトレーニングをされている人もいます。電車は揺れが不規則であるため、意外に良い体幹トレーニングになるようです。

実践される場合は、転倒したり他の乗客の迷惑になったりしないよう、吊り革などすぐに掴まれる物の近くにポジショニングすると良いと思います。


「ただ電車に乗っているだけ」「スマホゲームをしているだけ」はもったいない!


以上、電車の乗車時間を活用している人たちの例を紹介させて頂きました。

電車通勤者にとって、電車は毎日乗るもの。ただ乗っているだけ・ゲームをしているだけはもったいないと思います。少しでもその時間を活用し、日々の生産性の向上につなげていきたいものですね。