A.無理に購入せず図書館で借りる・電子書籍ではなく紙の書籍で買う――などを試すと良いでしょう。


積読は誇れるものではない


『積読・積ん読』(つんどく)というのは、こちらの記事を読む限りでは明治時代に誕生した言葉であるようですが、特に近年定着して良く聞くようになった印象があります。

読んで字の如く、手に入れた本を読まずに積んでおくという意味ですね。


わたくしも本業のお客さんから、よく

「積読がだいぶ溜まっていて……」

というのを聞きます。だいたい少しバツが悪い感じでおっしゃられます。

Twitterなどではなぜか誇らしげに積読が溜まっていることをアピールする人もいるようですが、やはり読むために買ったのに放置になっているということなので、良いことではないのですよね。


不必要で読まないならそもそも買わなければ良いわけですし、必要で買ったならば早めに読むべきです。

積読が溜まるというのは本来あってはならないことなのです。


積読は「そもそもそこまで興味がなかった」可能性がある


なぜ積読が発生してしまうのでしょうか?

それは、買って満足してしまっているからです。

ではなぜ買って満足してしまうのか?


実は、その本にそこまで興味が無かった可能性があります。

時間が無くて読めないというのは理由ではありません。時間が無くても興味があれば他の用事よりも優先しておこなうものだからです。


積読になってしまうのは、純粋にその本の中身に興味があったわけではなく、不純な動機が見え隠れしているケースが多いように思います。

例を挙げてみますと、

  • 「この本を読める自分が格好良い」と思いたい
  • SNSなどで「この本を買った自分」をアピールしたい
  • みんな買っているので買った

といったようなことです。

こんな理由なら、そもそも買わなくても良かったのではないか? という話にもなります。

本人にとって購入代金分の価値は最初から無かったのかもしれません。


無駄を減らすには図書館で借りてしまうのがベスト


どうしても積読になってしまうかたにお勧めなのが、本は買わずに図書館で借りるという方法です。

返却期限があるのでなるべく早めに読もうという気になると思いますので、購入よりも積読になりづらいです。(本来不要なことではありますが)SNSへの「読んでますアピール」もできますし、借りることでのデメリットはほとんどありません。保管場所や処分方法に困ることも無いというのも良い点ですね。


新刊は競争率が高いので、なかなかすぐに借りるのは難しいかもしれません。が、それで読む気が失せるのであれば、その本への興味はその程度ということも言えそうです。


雑誌やニュースの記事とは異なり、書籍の情報は緊急で入手しないといけないものはありません。積読癖があるかたは、本を買わずに図書館で借りることを試してみてはいかがでしょうか。


電子書籍も積読の原因になりうる


余談ながら、(あくまでも積読回避の観点から、ではありますが)どうしても本を買うときは、電子書籍よりも紙の書籍のほうが良いと思います。


というのも、少なくともわたくしの把握できる範囲では、電子書籍は紙の書籍よりも積読になりやすい傾向があるようだからです。

やはり、現実に物が無くいつでも読める電子書籍よりも、実際にモノがある紙の書籍のほうが手がつけやすいのでしょうか。


なるべく本は現物で用意し、読み終わったら処分または古本屋またはフリマアプリ等で売るというのが良さそうですね。